外部SMTP経由配信設定とはなんですか?
また、外部SMTP経由配信設定はどんなときに利用したらいいですか。

外部SMTP経由配信設定を使用する場合、
実際の設定はどのように行ったらいいですか。

外部SMTP経由配信設定とは?

マイスピーには、外部SMTPサーバーを使って配信する機能があります。

まず、「外部SMTPサーバー」とは、

例えば、
普段、ご自身のパソコンのメールソフト(メーラー)から
接続してメール送受信しているメールサーバーがその1つです。

独自ドメインのメールを取得したときに設定したレンタルサーバー(もしくは自社サーバー)や、
gmailやYahoo!メールなどの各メールプロバイダもそうですね。

通常、マイスピーでは、これらのメールサーバーを使わずに、
独自にマイスピー自身がメールサーバーとして配信を行っていますが、
外部のメールサーバーを使って配信することもできるようになりました。

マイスピー単独での配信も、到達率は高いのですが、
普段使用しているメールサーバーから配信したほうが
メールが届きやすい場合があります。
(もちろん、その逆もありますが。)

そのために、どうしても届かせたいメールは、
マイスピー独自の配信と、
普段使用しているメールサーバーからの配信を
併用することで(再送するなど)、
より到達率を高めることができます。

外部SMTP経由配信設定を行うには

外部のSMTPサーバーの指定は、
全シナリオ共通で指定することもできますし、
シナリオ単位で指定することもできるようになっています。

シナリオ毎に指定する場合は、
シナリオ管理メニューの
「外部SMTP経由配信設定」から設定ができます。


全シナリオ共通で外部SMTPサーバーを指定する場合は、
MyASPトップメニュー > メール共通設定(または、メール設定)

の「外部SMTP設定」タブから設定ができます。

外部SMTP経由配信設定 画面の項目説明

「外部SMTP経由配信設定」画面では、
全配信を外部STMPサーバー経由で配信するだけでなく、
宛先のドメイン毎に分けて設定することもできます。

2022年1月6日のアップデートで、必要な情報がテンプレート入力された状態で
簡単に設定できるようになりました。

外部SMTP配信設定を行いたいメールアカウントを選択して、
「追加」ボタンをクリックすることで
各項目が自動的に入力された状態で設定ができます。

項目名 説明
優先度 複数のSMTP設定情報を設定している場合は、「優先度」の数字が小さいものから順に優先されます。
SMTPサーバー ホスト名 (01.example.jp) 接続先のメールサーバーを指定します。
ポート番号 (25/587/465) 接続先メールサーバーのポート番号を指定します。
認証方式 接続先メールサーバーの認証方式を選択します。
ユーザーID (アカウント名) 接続先メールサーバーのログインユーザーIDを指定します。
パスワード 接続先メールサーバーのログインパスワードを指定します。
送信元アドレス ※「指定」にチェックを入れた場合にのみ有効となります。
外部SMTPサーバー経由で配信するメールを送信する際、「送信元アドレス」に指定されたメールアドレスを「差出人メールアドレス」として配信します。
※「送信元アドレス」を指定しない場合は、配信するメール(ステップメールや一括配信メール等)に設定された「差出人メールアドレス」をそのまま送信元アドレスとしてメール配信します。
対象宛先ドメイン (ezweb.ne.jp など) (すべての場合は「*」を指定) すべての宛先を外部SMTPサーバー経由で配信する場合は「*」を指定します。 一部のドメインにのみ外部SMTPサーバー経由でメールを配信したい場合は、配信対象としたいドメインを指定します。
接続テスト 設定された外部SMTPサーバーを経由してメール配信を行い、接続テストを行います。 この際、外部SMTPサーバー設定上部に記載されている「販売者メールアドレス(ログインID)」のメールアドレス宛にテストメールが配信されます。
外部SMTPサーバーを設定した際は設定に誤りがないか、必ずこちらの接続テストボタンでご確認ください。
削除 対象行の設定情報を削除します。
+追加 新規の設定行を追加します。
⇒変更する 設定状態を保存します。 外部SMTPサーバー情報の追加や編集を行った際は必ず「⇒変更する」ボタンから情報を保存してください。
外部SMTPサーバーの「接続テスト」について
外部SMTPサーバーの接続テストボタンをクリックすると、
以下のメッセージが表示されます。
「はい」をクリックすると、外部SMTPサーバー経由でメール配信テストを実行します。

接続テスト中は以下のようなアイコンが表示されています。

正常にテストが成功すると、以下のように表示されます。

テスト結果がエラーだった場合は、以下のように表示されますので、
エラーメッセージの文章を参考にパスワードや設定内容に誤りがないかご確認ください。


例えば上記のエラーメッセージの場合は、
「Username and password not accepted.」という記述があるため、
ユーザーIDもしくはパスワードに誤りがあり接続エラーになっている可能性があります。
※エラー文章や原因は一例です。

外部SMTP経由配信設定の使用例

■設定例1:携帯に送る場合だけ変更したい場合

例えば、
携帯のアドレスに送るときだけは、
自分が保有している携帯のアドレス(i.softbank.jpのアカウント)
を経由して配信する、ということも可能です。

特に携帯のメールアドレスの場合、
送信者が携帯のメールアドレスになっている場合だけしか
メールフィルタの設定で、
受信しない設定にしている人も結構な割合でいますので、
こういった設定をすることで
到達率を向上させることも可能です。

追記:docomoやauでの設定について

携帯側での設定が必要になりますが、設定さえすれば送信できるようです。
携帯向けの配信が多い人は、これで到達率がグンと上がります。


設定方法は、
docomoだけに送りたい場合は、「対象宛先ドメイン」を「docomo.ne.jp」に、
auだけに送りたい場合は、「対象宛先ドメイン」を「ezweb.ne.jp」に、
softbankだけに送りたい場合は、「対象宛先ドメイン」を「softbank.jp」に、
設定されると、
対象ドメイン宛だけにSMTP設定が利用されることとなります。


■設定例2.各ドメインの設定集

通常、例えば、
メールの差出人アドレスをgmailのアドレスにして、
gmail以外のメールサーバーからメールを送ると、

「このメッセージは次のアドレスから送信されたものではない可能性があります」

という表示が出てしまいます。

これを避けるために、
gmailのメールサーバーを指定して、gmailからメールを送ることができます。

下記は、すべてのアドレス宛に対して設定されたい場合の設定集です。
個別のドメイン宛のみ設定されたい場合は、
設定例1のように、
「対象宛先ドメイン」に個別ドメインを記載することで、
個別ドメイン宛のメールだけ、
下記設定でメール送信が可能です。

すべての宛先に対して設定されたい場合は、
「対象宛先ドメイン」を「*」(半角の*)に設定します。

1.Gmailのアドレスから送る場合 2.Yahooのアドレスから送る場合 3.Hotmailのアドレスから送る場合 4.iCloudのアドレスから送る場合 5.docomoのアドレスから送る場合 6.auのアドレスから送る場合 7.softbankのアドレスから送る場合 ※優先度は数字が少ないほうが優先されます。
※gmailなどのメールサーバーを使用して配信した場合、いくつか機能制限が出てきます。
 ・エラーメールがgmailなどのアドレスに返るようになるため、自動エラーメール処理が使えなくなります。
 ・差出人アドレスを別のアドレスに指定していた場合でも、使用したgmailなどのアドレスに書き換わって送信されます。
※レンタルサーバーやプロバイダのメールサーバーを使うときの注意
 メールを大量に送れないように制限されていることが多いため、
 配信速度は、1分あたり10通程度を上限にして配信するようにしたほうがよさそうです。

■1.Gmailのアドレスから送る場合
■外部SMTP設定:設定内容
優先度10
SMTPサーバーホスト名ssl://smtp.gmail.com
ポート番号465
認証方式SMTP認証
ユーザーID(アカウント名)gmailのユーザーID ※1
パスワードユーザーのパスワード ※2
送信元アドレスチェックを入れ「ユーザーID(アカウント名)」に設定したGmailアドレスを設定
対象宛先ドメイン*(半角の「*」)
【外部SMTP設定画面のパスワードの設定方法】
1)Googleの右上にあるログイン中のユーザーのアイコンクリックし、
  「Googleアカウントを管理」をクリック
2)左側のメニューバーから「セキュリティ」をクリックし、
  「Google にログインする方法」から「2段階認証プロセス」をクリック
3)電話番号を入力後、希望のコードの取得方法でコードを取得
  届いたコードを入力し、2段階認証を完了させる
4)「セキュリティ」の画面に戻ったら、
  「Google にログインする方法」から「2段階認証プロセス」をクリックすると、
  下部の方に「アプリパスワード」が表示されるのでクリック
5)「アプリを選択」に「その他(名前を入力)」を選択し、
  「MyASP」と入力後に「生成」をクリック
6)「生成」をクリック直後に表示されるアプリパスワードを、
  外部SMTP設定画面のパスワード欄に入力する


※1・・・「@gmail.com」の有無はどちらでも可能
※2・・・【アプリパスワード】設定時に生成されたパスワードを使用

■2.Yahooのアドレスから送る場合
■外部SMTP設定:設定内容
優先度10
SMTPサーバーホスト名ssl://smtp.mail.yahoo.co.jp
ポート番号465
認証方式SMTP認証
ユーザーID(アカウント名)YahooID
パスワードYahooIDのログインパスワード
送信元アドレスチェックを入れ登録したメールアドレスを設定
対象宛先ドメイン*(半角の「*」)

■3.Hotmailのアドレスから送る場合
■外部SMTP設定:設定内容
優先度10
SMTPサーバーホスト名smtp-mail.outlook.com
ポート番号587
認証方式SMTP認証
ユーザーID(アカウント名)設定したメールアドレス
パスワード設定したパスワード
送信元アドレスチェックを入れ登録したメールアドレスを設定
対象宛先ドメイン*(半角の「*」)
Hotmailの場合は、outlook.live.com にログイン後、下記設定を行う必要があります。
 画面右上の 歯車マーク → オプション を選択し、
 メール > アカウント > POPとIMAP で
 「デバイスやアプリでPOPを利用する」を「はい」にして「保存」


■4.iCloudのアドレスから送る場合
■外部SMTP設定:設定内容
優先度10
SMTPサーバーホスト名smtp.mail.me.com
ポート番号587
認証方式SMTP認証
ユーザーID(アカウント名)icloudのメールアドレス
パスワード下記※1参照
送信元アドレス下記※2参照
対象宛先ドメイン*(半角の「*」)
※1 パスワードは、Appleアカウントにログイン後、
   セキュリティより、App用パスワードの生成をしてそれをお使いください。

※2 送信元アドレスの指定チェックを入れて、icloudのメールアドレスを入力してください。


詳しくは下記アップルのヘルプをご参照下さい。
iCloud メールクライアント向けのメールサーバ設定

■5.docomoのアドレスから送る場合
■事前準備 ・ドコモメール対応機種のスマホで「SPモード」のメールアドレスを取得する。
「SPモード」のメールアドレスも「iモード」のメールアドレスも、
どちらも「○○○@docomo.ne.jp」となっていますが、実は別物のようです。
通常のガラケーは、「SPモード」ではなく、
「iモード」のメールアドレスのため、ドコモメールが使えませんのでご注意ください。
・また、ドコモメールサービスを、
ドコモメールアプリ以外の環境でご利用いただく場合、dアカウント利用設定を行う必要があります。
 詳細は下記参考リンクをご覧ください。
参考:
ドコモメール その他のメールアプリからのご利用
https://www.nttdocomo.co.jp/service/docomo_mail/other/index.html ■外部SMTP設定:設定内容
優先度10
SMTPサーバーホスト名ssl://smtp.spmode.ne.jp
ポート番号465
認証方式SMTP認証
ユーザーID(アカウント名)お客様のdocomo ID
パスワードお客様のdocomo IDパスワード
送信元アドレス指定にチェックを入れ、上記アカウントで使用できるメールアドレスを指定
対象宛先ドメイン*(半角の「*」)

■6.auのアドレスから送る場合
■事前準備 ・iPhoneでauサイトにログインして、
 「手動受信設定」を行い、「設定情報送信」する
 参考:
 https://support.google.com/mail/forum/AAAAhuJmquw4cHgjln83IA/?hl=lv  アンドロイドの場合は、UserAgentをiPhoneに偽装することで、
 その後は同様の手順でできるようです。
■外部SMTP設定:設定内容
優先度10
SMTPサーバーホスト名smtp.ezweb.ne.jp
ポート番号587
認証方式SMTP認証
ユーザーID(アカウント名)auから発行されたユーザー名
パスワードauから発行されたパスワード
送信元アドレス指定にチェックを入れ、auから発行されたメールアドレスを指定
対象宛先ドメイン*(半角の「*」)

■7.softbankのアドレスから送る場合
■事前準備
・iPhone用のメールアドレス(○○○@i.softbank.jp)では、特に設定不要でメールサーバーが使えます。
※○○○@softbank.ne.jpのメールアドレスの場合は、
「 S!メール(MMS)どこでもアクセス」(月額300円/税別)
のオプションに加入する必要があるようです。

 (訂正:MMSどこでもアクセスは、「メールの送受信はMy SoftBank内の専用サイトで行う形となり、
メールソフト上での設定は行えない。」とのことで、softbank.ne.jpアドレスでは、SMTP配信は不可のようです。)
■外部SMTP設定:設定内容
優先度10
SMTPサーバーホスト名smtp.softbank.jp
ポート番号587
認証方式SMTP認証
ユーザーID(アカウント名)メールアドレスの「@i.softbank.jp」より前の部分
パスワード(パスワード)
送信元アドレス「指定」にチェックを入れて、メールアドレスを入力
対象宛先ドメイン*(半角の「*」)